剣山(1,954.7m) 2011年5月25日

2011年5月25日、久しぶりに剣山に登った。
最近梅雨の走りだろうか、天気の悪い日が続いていたが、
今日は、良い天気に恵まれ快適な登山を楽しむ事ができた。

自宅から往復約360qあり、片道でも4時間はかかる。
過去に5回以上登っているが、この時期は初めてで、
やっと芽吹き始めた早春の高山植物を楽しむことができた。

 「 登山マップ 」
登山ルートは、色々あって良く整備されている。
赤い軌跡は、今回歩いたルートである。
所要時間は、ゆっくり花を見ながら歩いて
約4時間であった。
 「 見ノ越駅 」 (1,405m )
リフト乗り場前に駐車して、出発する。
平日だったので、登山客もまばらであった。
リフトは、中腹の「西島駅」とを結んでいて、
料金は往復1,800円とちょつと高いかも。
 「 剣神社のモニュメント 」
剣神社に続く階段を上りきると、境内の右手にモニュメントが見えてくる。
高さは約2メートル位で、材質は半透明の分厚い樹脂製のようである。
「さわやかな月光の花は、凛として気高い」(宮尾登美子)
と書かれており、中央に「キレンゲショウマ」の絵がある。
 「 登山リフト 」
登山道の途中でリフト下(トンネル)をくぐることになる。
30年以上前になるが、観光で一度だけリフトに乗ったことがある。
登山では一度も利用したことがない。
時間の調整で片道だけ利用する事も考えている。
写真では勾配が感じられないが、実際はかなり急である。
 「 西島駅前から石鎚方面を眺める 」
梅雨の晴れ間、澄んだ空気の中、石鎚山系が良く見えていた。
中央の山が「山嶺」、右側が「塔丸」である。
これほどはっきり石鎚山系が見えたのは、2度くらいである。
好天を期待していなかったので、なんだか得した気分になった。
 「 西島駅 」 (1,705m )
登山リフト終点西島駅の上から石鎚方面を眺めた。
 
 「 登山道の途中から石鎚方面を眺める 」
石鎚山方面の拡大写真です。
石鎚山は左に見えるはずですが、確認できましたか?
この写真では小さくて無理かもしれません。
 「 刀掛の松 」
刀掛の松、今では枯れて朽ち果てている。
屋島の合戦に敗れた平家が、源氏滅亡を祈願し
剣山の頂上付近に宝剣を納めた伝説がある。
 「 刀掛の松から山頂方面を眺める 」
右上に剣山頂ヒュッテが確認できる。
直進すれば、山頂へ最短のコースである。
右折すれば、大剣神社経由で山頂へのコースである。
左折すれば、行場・一ノ森縦走路を経由して山頂へのコースである。
 「 剣山山頂に続く木道 」
大規模な木道が敷かれており、山頂付近の笹原を保護している。
3本見えるタワーは、気象観測所(廃止)の通信鉄塔である。
 「 剣山山頂 」 (1,954.7m )
中央部が山頂、非常になだらかである。
山頂にはヒュッテがあって、冬季以外宿泊することが可能である。
 「 剣山山頂標識 」
山頂標識、国定公園の文字が確認できる。
左に環境庁、徳島県とある。
 「 二郎笈 」 (1,929m )
徳島県で2番目に高い山。
剣山から往復約2時間掛かるので、今回はパスした。
夏から秋にかけての見事な笹山は、一見の価値有り。
 「 剣山・一ノ森の縦走路から剣山を眺める 」
剣山から一ノ森へ向かう縦走路に足を伸ばした。
縦走路から剣山を眺めた、山頂付近に通信鉄塔が見える。
 「 ミステリーサークル? 」
面白い模様の笹原があったので、ズームアップしてみた。
 「 慰霊碑 」
気象観測所が有人であった頃、冬季の雪崩で殉職された。
左手の木の前に慰霊碑が建っている。
石碑には、「山を愛し、気象観測を愛し、
こよなく妻子を愛せし男、ここに眠る」
と書かれている。


 剣山で出会った高山植物 

見ノ越駅から中腹の西島駅にかけて「スミレ」が咲いていた。
登山口から頂上付近まで至るところで「ミヤマカタバミ」が見られた。
8月になると多くの登山者が押し寄せる「キレンゲショウマ」は、

やっと芽が出て、少し伸びてきている感じだった。
最近鹿が繁殖しすぎて「キレンゲショウマ」等を踏み荒らすので、
行場付近の広範囲に渡って防護ネットを巡らしていた。
今回のお目当ての花「バイカオウレン」もなんとか見ることができた。


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